3日付のDNAインフォによると、10年前、わずか23歳で勤務中に命を落としたニューヨーク市警察(NYPD)の元巡査の名前をスタテン島のフェリーに付ける案が、市議会で検討されているという。
市議会のジョー・ボレリ議員、スティーブン・マテオ議員およびマーク・トレガー議員によってビル・デ・ブラシオ市長と市交通局(NYCT)に提示された同案は、2007年に殉職したラッセル・ティモシェンコ元巡査への追悼の意を込めてスタテン島のフェリーに彼の名を命名するもの。元巡査は10年前、不審な車両を追っていたところ銃弾を受けて死亡した。「自らの命を危険にさらしてまでその勇敢さを失うことのなかった彼に敬意を示すためにも、彼にとってホームであるスタテン島から出航するフェリーに彼の名前を付けたい」とマテオ議員は話している。
東ヨーロッパのベラルーシに生まれた元巡査は、9歳のときに両親とともに米国に移住、高校卒業後はNYPDの警官として働いていた。彼を追悼し名付けを推す動きは昨年、地元の移民団体から始まり、勤務していた第71分署に約5800件の署名などが届けられたため、マテオ議員らが決議案としてまとめて今回市議会に提出されることが決まったという。