7日付のメトロ・ニューヨークによると、米国で手術を受ける予定だったものの、トランプ大統領による入国禁止令の影響で足止めされていたイラン人の女児が6日、無事にクイーンズ区のジョン・F・ケネディー国際空港に到着した。
12歳のアルマ・カシュコーリさんは珍しい目の病気を抱えており、現在米国でしか行えない手術を受けるため、1月31日に渡米する予定だった。しかし、到着の2日前、イランを含むイスラム圏7カ国出身者の入国を禁止する大統領令が突如発令されたため、米国に入国することができずにいた。
母親のファヒメさんは現在、ブロンクス区のフォーダム大学で法律を学ぶ大学院生であり、学生ビザで米国に滞在している。カシュコーリさんも母親のビザが有効である以上、問題なく米国に滞在できるビザを保持しおり、これまでも母親に会いに、また治療や手術を受けるために度々米国を訪れていた。しかし今回の入国禁止令の下、ビザは無効となり、母親もまた一度出国すれば再入国できなくなる危険性があったため、再会できずにいた。
母親は取材に、「この感動は言葉では言い表せない。毎日辛い気持ちでいっぱいだったが、今はとても幸せ」と述べ、娘との再会を喜んだ。