高校生がトランプ政権に抵抗 授業ボイコットし集会

 7日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、トランプ大統領によるイスラム圏7カ国出身者の入国禁止令に反対するニューヨーク市内の高校生ら数百人が、授業をボイコットしてマンハッタン区で抗議集会を開いた。
 フォーリースクエアに集結した高校生らは、「人間は誰も不法移民ではない」や「ニューヨークの生徒は抵抗する」などのスローガンが書かれた段ボール箱のはし切れなどで作ったプラカードを掲げ、大統領令および連邦議会上院が同日、富豪で教育関係の慈善活動家であるベッツィー・べボス氏を次期教育長官に指名する人事を承認したことについて非難した。
 集会に駆け付けたレティシア・ジェームス市政監督官は、集まった高校生たちを激励した。クイーンズ区アストリアにある高校に通う3年生のユセフ・アブデルザハーさん(17)は、「公民権運動の最中、ストライキをしたのは若者だった。ベルリンの壁の崩壊は、若者の手によるものだった。天安門広場で戦車の前に立ちはだかったのも若者だった」と、トランプ政権に立ち向かうのは若者の使命であると力説した。
 高校生らは、米市民権移民局ニューヨーク支部があるフェデラルプラザまで練り歩いた。

Dsun_PROOF(2017-02-10 7.57.33 PM)