事故防ぐためビーチ閉鎖を 砂浜陥没の危険性訴え

 10日付のNJドットコムによると、同州ノースワイルドウッド市で2009年と12年に発生した砂浜陥没事故の犠牲者の遺族が、事故の再発防止のためビーチを閉鎖するよう求めていることがこのほど分かった。
 12年の事故で死亡したブラッド・スミスさんの遺族は同州上級裁判所で同日、「新たな事故が発生するのは時間の問題」として、事故現場のビーチを直ちに閉鎖するよう、フリオ・メンデス判事に訴えた。また、原告ではないものの09年の事故で死亡したジャミア・ワトキンスさんとシェイン・ハートさんの遺族も証人として出廷し、同様に閉鎖を訴えた。
 スミスさんは当時、波打ち際を7歳の娘を連れて歩いていたところ、突然砂浜が陥没し海水に飲み込まれ溺死した。娘は通りかかった水上バイクに救助されて無事だった。ワトキンスさんとハートさんの事故も同じ状況だった。
 原告が提出した米陸軍工兵部隊の調査報告書によると、現場の砂浜は潮の干満により内部の砂が削られ深さ10フィート(約3メートル)以上の空洞ができているが、水際を歩く人は気が付かないという。一方、同州と市はともに、「事故は自然発生したもの」で自治体はその責任を負わないとしている。

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