14日付のニューヨーク・ポストによると、強風が吹き荒れた13日、ニューヨーク市内各地で被害が報告されたという。
この日の強風は、一時時速50マイル(約80キロメートル)にも達した。クイーンズ区フレッシュメドウズでは午前9時ごろ、ガソリンスタンドの屋根が飛んだ。目撃者は、「屋根がもろかったのか、あっという間に吹き飛んだ」とその様子を語った。この事故によるけが人はなかった。
しかし市全体では、この強風で2人のけが人が確認されている。警察によると、ブロンクス区では工事現場の足場が崩れ、金属の棒が女性(39)の頭を直撃。女性は額に切り傷を負った。またマンハッタン区では、ミッドタウンの工事現場で落下物が男性に当たった。目撃者によるとこの男性は作業員で、重傷を負ったものの様態は安定しているという。
市建設局は、事前に警告を発令し、工事現場やクレーンの作業現場などでは機械や材料をしっかり固定するように指導した上、従わない場合は検査官が作業を停止させていた。
この強風は、北上したノーイースター(発達した低気圧の嵐)によるものだといい、市内の空港では飛行機が遅延または欠航になるなど、旅行客の足にも影響した。