14日付のニューヨーク・タイムズによると、マンハッタン区高位裁判所の陪審団は同日、1979年にマンハッタン区ソーホーで起きた男児失踪事件に関与した疑いで、誘拐および殺人の罪で起訴されていたペドロ・ヘルナンデス元被告(55)に有罪判決を下した。
エタン・パッツ君=当時(6)=は同年5月25日、初めて1人でスクールバスのバス停に向かった後、行方不明となった。エタン君失踪事件は当時、テレビのニュースや新聞で連日報道され、薄茶色の髪で笑顔を浮かべたエタン君の写真が、行方不明者手配のポスターやミルクのカートンなどに印刷された。
その後捜査が進められ、多くの容疑者が浮上したものの手掛かりがつかめず、捜査は難航していたが、当時雑貨店の商品在庫管理係だった元被告が2012年、エタン君を地下へ誘って暴行し殺害したことを自白したことで、大きな展開を見せた。
エタン君の両親は、息子が行方不明となった当時と同じプリンス通りのロフトで今も暮らしている。当時のこの地域は、半工業地帯だった。
この事件をきっかけに、保護者による子どもの監督方法や、捜査当局による失踪した子どもの追跡捜査法が大きく変わったという。