15日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ブロンクス区で10日、17歳の妊婦がニューヨーク市警察(NYPD)の巡査部長にテイザー銃を使用されたことが分かった。NYPD監察局は、武器の使用が適正であったか調査を進めている。
撮影された動画や目撃者の証言によると、同午後10時ごろ、別件の通報で同区ウェイクフィールドのアパートに駆け付けた警官が、4階でけんかが発生していることに気付き応援を要請した。住人の1人が撮影した動画には、数名の警官がアパートの部屋からデイリーン・ロザリオさんを引きずり出す様子が映っており、その場にいた私服姿の巡査部長がテイザー銃を彼女に向けて照射した。ロザリオさんは右脇腹に突き刺さったテイザー銃の針を抜くために切開し、体には現在直径5センチメートルほどのやけどの跡が残っている。
ロザリオさんは、「けんかの通報があったと言いながら警官は部屋に入ってきたが、私と妹はふざけていただけ。妹は私が妊娠していると大声で伝えた」と話している。一方、NYPD側は「事情を聴くために部屋の外へ出るよう言ったが、大声を出して抵抗したので仕方なくテイザー銃を使用した」と説明している。