ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン検事総長は15日、トランプ大統領が進める移民政策に便乗した詐欺が多発していることを受け、緊急に警告した。
発表によると、移民税関捜査局(ICE)が先週、不法移民に対する一斉摘発を行ったことに便乗して同局の捜査官を装った詐欺師が不法移民に接触し、強制送還されたくなければ金銭を払うよう要求する手口の詐欺が増加し、被害報告が州検事局に寄せられているという。偽の捜査官は、移民の家庭に突然電話を掛ける、直接訪問するなど接触手段はさまざまで、クイーンズ区に住む男性の場合、捜査官を装った4人の男に所持金を全て渡さなければ身柄を拘束すると脅されたという。
同局は、移民コミュニティーの人々にこのような詐欺の存在に気付き被害の可能性があれば、直ちに報告するよう呼び掛けた。詐欺の報告やそのほかの移民サービスに関する問題は、州検事局移民サービス詐欺課ホットライン(866-390-2992)またはCivil.Rights@ag.NY.govで受け付けている。
また、同局は連絡してきた者に対して在留資格を問う、出入国情報を連邦当局に通達するなどは断じて行わないと明言した。