ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は17日、マンハッタン区ユニオンスクエアで、市が進める計画「ユニオンスクエア・テックハブ」の建築デザインと活動内容の詳細を発表した。
14丁目の大型電気店P.C.リチャード&サンの店舗がある場所に、2億5千万ドル(約213億円)の予算をかけ建設されるテックハブでは、非営利団体シティ・ホールが入居し、施設運営やさまざまな活動を主導する予定。市民にテック系の仕事に関するあらゆる情報を提供し、支援する「テック・エコシステム」として役割を果たす。
計画ではテックハブの建設に800人分、また完成した施設で600人分の新しい雇用が生み出される見込みで、テクノロジー関係の仕事に就くための職業訓練が行われるほか、スタートアップの起業者に向けレンタルオフィスやミーティングルームも提供する。
市長は先週行われた一般教書演説で雇用創出を強く打ち出しており、まずは今後4年間で4万人分の雇用を生み出すと述べている。このため今回の発表は、政策実行の大きなアピールの場ともなった。
テックハブの完成日は現在のところ未定で、P.C.リチャード&サンの閉店日もまだ発表されていない。