22日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニュージャージー州の高校で16日に出された給食メニューが、黒人に対する偏見を助長するものだと批判を浴びているという。
米国では2月が黒人歴史月間に当たるため、同州マーサー郡ペニントンにあるホープウェル・バリー・セントラル高校では、その取り組みの一環として給食にコーンブレッドやスイートポテト、マカロニチーズなど、南部発祥の黒人の伝統的な料理として知られる「ソウルフード」がメニューに上がった。しかしこれに対し、差別的だとの声が多く上がった。すぐに町のトーマス・スミス教育委員長が、「十分な話し合いを行うことなく黒人に対するステレオタイプや偏見を助長するようなメニューを出してしまい、配慮が足りなかった」と謝罪したが、メニューは給食を提供している委託業者が発案したもので、学校側の責任はないと説明した。
委託業者側は「軽率な行為だった」と反省しながらも、「学校側とも連携して決めたこと」と述べ、学校側にも責任があるとしている。
同校には約1200人の生徒が通っているが、そのうち82%が白人、10%がアジア人で、黒人は全生徒のわずか3.8%にとどまっているという。