人気司会者が奨学金を給付 BK区生徒の大学進学を支援

 23日付のNBCニューヨークによると、人気司会者および女優として知られるエレン・デジェネレスさんが同日、ブルックリン区の生徒を対象とした大学進学を支援する奨学金制度の設立を発表した。
 デジェネレスさんが小売り大手のウォルマートと連携して新設したこの奨学金制度は、同区のサミット・アカデミーを今年卒業し、ニューヨーク州立大学に進学する41人に対して合計160万ドル(約1億8千万円)を4年間にわたり給付するもの。同校は低所得者が多く住む地域にあり、大学を卒業している地域住民は全体のわずか4%にとどまっている。同校のシェリル・スウィフト校長は、「生徒たちの大学進学を実現させることが私たちの使命だと思っている」と話した。
 学校の創設者、ナターシャ・キャンベル氏とスウィフト校長が今月初めデジェネレスさんのトーク番組に出演した際、学校を取り巻く環境や大学進学の厳しさなどを話したところ、デジェネレスさんが2万5千ドル(約280万円)分の小切手を2人に渡していた。キャンベル氏は、「奨学金を得ることで多くの生徒が進学できるようになるため、今年度は大学進学率100%を目指す」と抱負を語った。

エレン・デジェネレスさん=2009年撮影(photo: Tulane Public Relations)

エレン・デジェネレスさん=2009年撮影(photo: Tulane Public Relations)