24日付のFOX5によると、同日、「現代の先端を行く」とソーシャルメディアでバイラルになったニューヨーク市警察(NYPD)の“ヒップスターコップ”ことリック・リー巡査(51)が引退した。
NYPDに25年勤務したベテランで、マンハッタン区ダウンタウンを管轄する第1分署に所属し地域住民との関係改善を担当していたリー巡査。彼が有名になったのは2011年のこと。当時、不景気は米国の経済界に原因があるとして、「ウォール街を占拠せよ」という抗議運動が起こり、群衆が付近のズコッティ公園を占拠した。その警備に当たっていた警官の中に、リー巡査がいた。
カーディガンに細身のネクタイ。髪を流して黒縁の眼鏡をかけた姿はソーシャルメディアに投稿され、一躍人気者に。「いつもファッションは気にしていた」といい、スーツを着なければならないときも生地はツイードに蝶ネクタイで、自分らしさを強調した。
この型破りないでたちは、仕事にも役立ったという。「親しみを感じてくれて、抗議の群衆との交渉もスムーズにいった」。同僚からはからかわれることもあったが、「そんなの平気。好きな服が着られる限りはね」と取材で語った。