不評の校長に辞任要求 「生徒の進学に不利益与えた」

 24日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、クイーンズ区選出のニューヨーク州議会議員4人が、同区にあるタウンゼント・ハリス高校の校長代理、ローズマリー・ジャホダ氏(55)について「校長職に不適格」として辞任を要求し、ニューヨーク市教育局長宛てに連名で書簡を送っていたことが同日までに分かった。
 ナイリー・ロジック議員やグレース・メン議員らは16日付の書簡の中で、「ジャホダ氏は4年生の生徒の大学受験に関し、成績証明書の送付を遅らせ合否に不利益を与えた。また生徒の保護者が学校へ対策を求め訪れた際、5時間も校長室で待たせた」、「イスラム教信者の生徒に対する差別の訴えを無視した」などの事例を挙げ、校長代理としての資質を疑問視した。
 また同氏は、ブロンクス区にあるブロンクスサイエンス高校に勤務していた2010年、副校長として管理していた数学教師22人中20人から苦情を申し立てられた過去があるという。
 これに対しジャホダ氏は、書簡の内容を全て否定し、生徒のために尽力していると反論した。しかし、その後同校の生徒や保護者、教師らから辞任を求める署名3691人分が集まり、PTAでも辞任要求が決議されたという。
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