27日付のABC7によると、昨年、全米で最も到着便の遅延が多かった空港は、クイーンズ区のラガーディア国際空港(LGA)であることが、航空擁護団体グローバル・ゲートウェー・アライアンスが分析した米運輸局の統計データから明らかになった。
全米の29主要空港の発着記録によると、同空港では昨年、到着便の3便に1便が遅延していた。同空港では現在、ターミナルの再開発が進められているが、より長い滑走路の建設と飛行管理技術の向上を図らない限り、遅延は改善されないという。
出発便の遅れが最も多かったのは、ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港(EWR)で、ジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)もワースト5入りしている。一方、ソルトレイクシティー国際空港は昨年、出発便の遅延率が12.8%、また到着便が12.5%と、いずれも全米で最も遅延率が低かった。
ニューヨークの3空港での遅延が多い理由は、空域の混雑にあるという。空域の混雑が昨年、これら3空港で7800便以上に影響を及ぼしており、発着便遅延のおよそ4分の1はこれが原因であることから、空域の改善を行えば遅延を回避できるものと考えられている。