ユダヤ教施設に爆破予告 トライステイトで相次ぐ

 2月27日付のNBCニューヨークによると、同日トライステイトにある7カ所のユダヤ人コミュニティーセンターなどで爆破予告の脅迫電話があったことが分かった。
 同午前10時ごろ、最初の爆破予告を受けたのはスタテン島にある3つのユダヤ教施設。その1時間後にはニュージャージー州カムデン郡のユダヤ教施設が、また同じ時間帯にニューヨーク州ウェストチェスター郡のユダヤ教施設も爆破予告の脅迫電話を受けていたことが判明している。当時各施設内にいた関係者は全員屋外に避難し、実際に被害はなかったが、この事態を受けてニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は州警察に連邦捜査局(FBI)と協力して一連の事件の捜査を行うよう命じた。
 最近全米各地で反ユダヤ感情が高まっており、米国最大のユダヤ教団体JCCによると、今回の爆破予告以外にもペンシルベニアやデラウエア、インディアナ、フロリダ州など、少なくとも16カ所のユダヤ教施設が脅迫電話受けたことが確認されており、1月9日には9の施設、また2月20日には別の10の施設に爆破予告があった。
 脅迫電話はロボットのような機械音が使われているものもあれば、肉声が録音されている場合もあるという。

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