2月27日付のエーエム・ニューヨークによると、トランプ米大統領は同日、ホワイトハウスで行われた全米知事協会の会合で、多額の費用を投入し、ニューヨーク市のインフラ整備を行うと発表した。
大統領は、ニュージャージー州とマンハッタン区を結ぶリンカーン・トンネルおよび同区とクイーンズ区を結ぶクイーンズ=ミッドタウン・トンネルを通った際に、天井のタイルが剝がれている部分が多くあるのを見付け、落下したタイルによるけが人がどれほどいるのかとの疑問を持ったという。
76年前に建設されたクイーンズ=ミッドタウン・トンネルは、2012年のハリケーン・サンディにより大きな被害を受け、現在、連邦政府からの補助金2億3650万ドル(265億円)をかけ復旧工事中だ。同橋を管理するニューヨーク州都市交通局は、「剝がれたタイルはサンディの被害に対するインフラ整備のため、作業員が剝がしたものだ」と説明し、落下したタイルによる負傷者はいないと強調した。またニューヨーク・ニュージャージー港湾公社は、「リンカーン・トンネルは定期的に点検され、過去1年間にタイル落下の報告はない」と話しており、大統領の懸念は見当違いだとの批判につながっている。