6日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市立大学(CUNY)は、養護施設で暮らす経済的に恵まれない若者たちが同大学で学べるよう支援するプログラムを提供しているという。
同大学は2015年、コンラッド・N・ヒルトン基金から250万ドル(約2億8500万円)の助成金を受け、養護施設や里親と暮らす17~21歳がニューヨーク市の児童養護制度の下、同大学のメドガー・エバース校で準学士を修得するための支援制度「スタート」および「ASAPフォスターケア・イニシアチブ」を開始した。複数の市の児童養護組織や地域コミュニティーの機関と協力して行う。
同プログラムでは授業料の援助、1週間乗り放題メトロカードの配布、キャンパス内での有給インターンシップのあっせんなど、さまざまな面でもサポートする。また、補習授業が必要な生徒は、準学士を3年間で短縮修了させるための「ASAPプログラム」に進む前に大学進学準備プログラムを受けることができる。
開始後、昨年春には25人が同プログラムの支援を受け大学へ進み、現在はおよそ90人が在籍。今年は最低100人の登録を目標としている。