ウーバーの車内で無事出産 元救急救命士の警官が手柄

 5日付のNBCニューヨークによると、ブルックリン=クイーンズ・エクスプレスウェー(BQE)で同日、妊婦がウーバー(Uber)の中で産気づき、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官に助けられて無事に出産した。
 NYPDによると、妊婦は病院に行く途中で産気づき、運転手はコスキアスコ橋の路肩に車を止め、妊婦を介抱していた。そこに通報を受け最初に応答したラファエル・モハメッド巡査がパトカーで到着し、運転手に代わってその場で出産の手伝いをすることになった。しかしここで、逆子という大きな問題が発覚。逆子の出産には高いリスクが伴うため慎重になる必要があるが、お腹の中の子どもは待ってはくれず、そうこうしているうちにお産はどんどん進んでいった。
 幸運なことに、モハメッド巡査は警官になる以前は救急救命士で、助産の経験もあった。首に巻き付いたへその緒を外し、女児を取り上げた。母子は救急車で近くの病院に運ばれ、現在母子ともに健康だという。
 モハメッド巡査は、現場に駆け付けたとき、妊婦よりも喜んだのはタクシーの運転手で、「良かった。一時はどうなることかと思った」と言い感謝したと話した。

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