ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は5日、同日のイスラエル訪問の成果として、州のニューヨーク・ゲノムセンターとテクニオン・イスラエル工科大学が提携を結ぶことを発表した。
ゲノムセンターは一流の研究施設と研究員を抱え、テクニオンも同国最古の国立技術大学として研究結果の事業化など数々の起業実績を積んでいる。これらが提携することで、生物医学研究、先進的ゲノミクス、臨床応用などにおいて双方が技術を高め合い、さらには生命科学の研究成果の商業化や雇用創出につながることが期待される。また、2つの研究拠点はともに生物情報科学と計算生物学の分野で最先端の研究を行っており、ゲノムセンターは今回の提携でゲノミクス研究をさらに加速させることが可能となり、州と同国双方に幅広い利益をもたらすと説明している。
テクニオンが有する研究結果の商業化に関する専門知識をゲノムセンターが学ぶ一方、ゲノムセンターで行われている最先端の研究内容をテクニオンと共有することで、ゲノミクスやオーダーメイド医療の研究がさらに進み、最終的には生命科学分野で双方が世界的リーダーの地位を獲得することも期待されているという。