7日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク市保健衛生局はこのほど、ネズミが多く生息する市内の地域を表す地図を公開した。
市ではネズミの繁殖が大きな問題となっており、同局は下水や地下鉄駅構内、ビル内などのネズミが多く目撃されている場所を特定して集中的に駆除を行うなど、住環境の改善を強化している。
2015年にネズミ駆除対策が開始されてから、「ネズミの目撃情報は30~50%ほど減少しており、効果が現れている」と同局のキャロライン・ブラグドン氏は話す。一方、先月ネズミの尿を介して感染するレプトスピラ菌の感染症例がブロンクス区で確認され、感染した3人のうち1人が死亡した。感染が広がったビルは同局によってネズミ繁殖地域に指定された地域内にあり、駆除が必要な対象となっていたが、ビルの所有者が駆除を断ったという。「ビルの所有者らがわれわれの要請に応えてくれなければ駆除できず、市としてもなすすべがない」とブラグドン氏は説明する。
ネズミ生息マップは、特定の住所を入力するとその地域がネズミ繁殖地域に指定されているか表示されるため、市民自ら自分の住まいが危険地域内にあるか確認することができるという。