8日付のニューヨーク・ポストによると、米国立公園局は同日、自由の女神周辺に458万ドル(約5億2600万円)をかけて修復工事を行う計画を発表した。
修復が必要なのはハリケーン・サンディの被害が及んだ箇所であり、工事計画には 女神像の土台周辺にステンレス製のフェンスを巡らせる、小石の歩道を補修するなどが含まれる。また、サンディで損傷を受けた十数本の木々も塩害に強い樹木に植え替えられる。同局の広報担当、ジェリー・ウィリアムズ氏は「これをもって、最後の修復作業としたい」と述べている。
自由の女神は年間400万人が訪れるニューヨークきっての観光名所。工事には約1年を要する予定だが、期間中にこの観光スポットを閉鎖する予定はない。
7日夜には、女神像の照明が消えるトラブルがあった。当初はバックアップ用の発電装置が作動しなかったことが原因とみられていたが、照明設備の一部を修理した後に作業員が照明システムの再開を怠ったことにより発生したことが判明している。ウィリアムズ氏は、「新しいバックアップ用発電装置を設置する計画もあり、その際にはライトアップされないこともあると事前に心得ておいて欲しい」と理解を求めた。