15日付のブルームバーグによると、ニューヨーク州のトーマス・ディナポリ会計監査官は同日、2016年のウォール街におけるボーナスの額が2%上昇し、239億ドル(約2兆7千億円)に達したと発表した。上昇は3年ぶりとなる。
ニューヨーク市では3800件の新規雇用が生まれて17万7千件に達し、ボーナスの平均額は1%上昇して13万8210ドル(約1560万円)となっていた。
ニューヨーク証券取引所の会員である証券会社のブローカーディーラー業務による税込利益は21%上昇し、過去4年間で最高となる173億ドル(約1兆9千億円)に達し、債券取引による年末の収益上昇は前年より2億4千万ドル(約270億円)増で、米6大銀行に09年以来最高となる930億ドル(約10兆円)の利益をもたらした。
銀行では同時に、人員の削減によりコストカットを実施。ウォール街では金融危機後に50万以上の雇用が失われているという。ゴールドマン・サックス・グループでは、約100人の銀行員がボーナスの代わりに証券を受け取った。