ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は19日、18億ドル(約2千億円)をかけてブロンクス区サウスブロンクスを改造する計画を発表した。
同地域の中央にはシェリダン・ブルバードがまたがるため、近隣住民はブロンクス川沿岸地域や公園へ行くのに遠回りを強いられている。同計画では、この道路を歩行者や自転車が通行することができる大通りへ変えることで、沿岸地域や高速道路で隔たれたスターライトパーク、クロトナパーク、ウエストファームズ、サウンドビューへのアクセスを容易にする。
また、ブラックナー・エクスプレスウェーおよび新しいシェリダン・ブルバードから、世界最大級の食品市場があるハンツポイントへ直接のアクセスを可能にする。同地域には1日7万8千台以上の車両が乗り入れるため、大気汚染が問題となっているが、この改修により一般道路の交通量が削減され、騒音や大気汚染の改善が期待される。同計画によって4千以上の新規雇用も見込まれている。
数十年前には別の改造計画が提案されたが、実現しなかった。今回の計画は段階的に進められ、第一段階には今年度の予算から7億ドル(約790億円)が投入される。