20日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、クイーンズ区裁判所の判事らが、英語力の乏しい陪審員候補に事実と異なり、かつ適切でない警告をしていたことが同日までに分かった。
ジョエル・ブルメンフェルド、アイラ・マーグリス、ケネス・ホルダー、ジョン・ラテラ判事は、英語を母国語としない陪審員候補に英語のクラスを受けるか、裁判所で英語力の認定を受けるよう命じたというが、そのようなクラスは実際には存在せず、裁判所で英語力の認定を受ける義務もない。
マーグリス判事は、侵入窃盗罪で10年の実刑判決を受けたアーロン・サットン被告の裁判で、「もし英語力の問題で私が言ったことの全てが理解できないのなら、この裁判から外れてもらい、今日の陪審員手当は支給されない」、また、「あなたたちは英語のクラスを受講しなければならない。米国籍を持つのだから、ここで行われていることを理解することが求められる」と言い渡したという。
判事らは、侵入窃盗、第2級殺人、そのほか重犯罪10件の訴訟で、陪審員らにこのような警告をしており、こういった警告が陪審員への不当な圧力となって不正な判決を導いたとして、6件以上で控訴されている。