ニューヨーク市保健衛生局(DOH)は21日、教会などの宗教施設でフィットネスクラスを無料提供する新しいプログラム「宗教施設で運動にチャレンジ」を開始したと発表した。
同プログラムは、市内50カ所の宗教施設に資格を有するフィットネス指導者を派遣し、信者や地域住民を対象に週1回のクラスを提供するもので、ボランティア参加者など希望者は指導者の資格を取得することも可能。さらに、参加者は数あるクラスの中から自分に合ったレベルのクラスが選べる上、ボールやバーベル、エアロバイクなどの用具も無料で使用できるという。
今回宗教施設を選んだ理由について、プログラムを指導するDOHの健康公平性センター担当者は、「宗教の指導者にもインストラクターになるトレーニングを提供し、地域のフィットネスリーダーになってもらうことで、市民の健康改善に長期的に取り組める」と説明する。
また、宗教施設とフィットネスの提携についてプログラムに参加する、ある教会の牧師は「体は神が存在する神聖な場所であり、その体を整えることは精神性の上でも必要なこと」と今回の取り組みを歓迎している。
プログラムは6月30日まで行われる予定。