23日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)が禁止する、背後から腕で頸部を圧迫する「チョークホールド」を2014年にスタテン島で行使して黒人男性のエリック・ガーナーさんを死亡させた白人のダニエル・パンタレオ元巡査が、過去にも容疑者への虐待などで複数の苦情を受けていたことがこのほど明らかになった。ニュースサイト、シンク・プログレスが入手した情報として伝えた。
NYPDの警官に対する苦情を受け付けて捜査する外部機関「市民苦情審査委員会(CCRB)」の元職員と名乗る匿名の人物から同サイトに寄せられた情報によると、元巡査は14年7月17日のガーナーさん事件以前にも、苦情による7件の懲戒処分と14件の申し立てを受けていたという。最初の苦情は09年4月で、容疑者に治療を受けさせなかったことに対する虐待容疑だったが、CCRBは「裏付けがない」と退けていた。
11、12、13年の不当な車両停止と捜査の際に虐待を受けたという苦情は、「実証された」や「信頼できる」、13年の暴力に関する苦情は、「裏付けがない」と判断されている。
元巡査は事件後、事務職に転属された。