24日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、マンハッタン区アッパーウエストサイド在住の女性が誤ってごみと一緒に捨ててしまった指輪が、ニューヨーク市公衆衛生局(DOS)の協力により戻ってきたという。
シャノン・ロムバルドさん(46)は最近、婚約指輪と結婚指輪がないことに気が付いた。ティッシュで指輪を拭いた後にごみとして一緒に捨ててしまったようで、「指輪を見付けるのは無理」と半ば諦めていた。しかし、一縷の望みをかけて市の行政総合窓口311に連絡したところ、DOSが指輪探しに協力してくれるとの回答を得た。
DOSは、住んでいるアパートのごみ回収を一時中止した。ロムバルドさんはアパートの収集所を調べたが自分の捨てた袋は既になかった。次の現場は、ニュージャージー州エセックス郡のごみ処理場。職員はアパートの住所からごみの移送先を割り出し、指輪探しに着手。800袋のごみ山をかき分け約1時間後、ついにロムバルドさんの捨てた袋を発見し、指輪を見付け出したという。
ロムバルドさんは「夢かと思った」と感極まり、「世の中捨てたものではない。希望を持てばいいことがある。例えそれがごみ山でも」と微笑んだ。