24日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官2人が23日、2014年のエリック・ガーナーさん事件に関してブルックリン区連邦裁判所大陪審で証言した。
同年7月、スタテン島でたばこを違法に販売していた疑いのあったガーナーさんは、ダニエル・パンタレオ元巡査によりチョークホールド(背部から腕による頸部圧迫)を行使され窒息死した。NYPDではこの行為を禁じているため、パンタレオ元巡査は殺人罪に問われる可能性があったが、スタテン島大陪審は同年12月、不起訴とした。
関係者によると、今回証言したのはダーナン・サミナス巡査部長とジョセフ・ベネジアノ警視の2人。サミナス巡査部長は、応援要請を受けて現場に急行した際、既にガーナーさんはパンタレオ元巡査によって路上に倒されており、手錠もかけられていたと証言。また、事件当時、現場を管轄する第120分署の署長だったベネジアノ警視は当時のNYPDの指揮について答えたという。今後もほかの警官が証言するとみられている。
トランプ政権下のセッション司法長官は警察寄りとされ、警官を裁くことになるこの事件の処遇の行方が注目されている。