NJでレプトスピラ菌感染  ペットの死亡例報告

 28日付のNBCニューヨークによると、ニュージャージー州でペットのイヌがレプトスピラ菌に感染していたことがこのほど分かった。
 レプトスピラ菌はネズミやリスなどの野生動物の体内に潜んでおり、尿中にある菌が排泄されることで土壌や河川に広がる。ペットのイヌやネコは散歩中などに汚水を介して傷口または経口感染する可能性が高いため、特に注意が必要だが、同州バーゲン郡パラマスにある動物病院によると、今冬は6匹ほどの感染が確認され、うち2匹が死んだという。「今年は暖冬だったため、冬の間も頻繁にイヌを外に連れ出す飼い主が多かったことが感染拡大につながったのではないか」と同院の獣医は話している。
 レプトスピラ菌はヒトにも感染する危険性があり、最近ではネズミの尿を介して感染したとみられるブロンクス区の男性が死亡している。同州保健局は動物への感染例は記録していないため正確な数は把握できていないとしているが、過去5年間にヒトへの感染例は報告されていないという。しかし、ヒトへの感染を防ぐためにもペットの体調に注意し、菌が媒介しやすいドッグパークなどにペットを連れて行くのを避けるほか、ペットの尿に触れないよう呼び掛けている。

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