29日付のNBCニューヨークによると、ニュージャージー州で2013年に起きた「ジョージワシントン橋報復渋滞疑惑」を巡る裁判で有罪判決を受けていた、クリス・クリスティ州知事の元側近2人に同日、実刑判決が下されたことが分かった。
同日行われた量刑手続きで、知事の首席補佐官を務めていたブリジット・ケリー元被告(44)には500時間の社会奉仕活動および18カ月の実刑、また、同橋を管理するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の副事務局長に知事の指名によって就いたビル・バローニ元被告(45)には500時間の社会奉仕活動および2年間の実刑判決が下された。
2人は同年9月、共謀して4日間にわたり同橋の一部車線を閉鎖し、故意に渋滞を引き起こした疑いで有罪判決を受けていた。閉鎖は前年に行われた知事選でクリスティ知事を支持しなかった、フォートリーのマーク・ソコリッチ市長に対する政治的報復とみられている。
知事は自分の側近らが同事件に関与していたことを、事件の数カ月後まで知らなかったと主張し、いかなる不正行為についても起訴されなかった。しかし、複数の証人がこの主張とは食い違った証言をしていた。