3月30日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ブルックリン区ベッドフォード・スタイブサントでシティバイクの利用が著しく普及しているという調査結果が、このほど発表された。
公益企業、ベッドフォード・スタイブサント復興社が行った調査によると、同地域での利用件数が2015年の14万6千回から16年には31万9千回に増えていた。同地域はシティバイクのサービスの東端に位置する。サービス開始当初、こうした画一的なサービスが地域を高級化(ジェントリフィケーション)させると反対する住民もいたという。同社のトレーシー・ケイパース副社長は「少しずつ利用者が増えるにつれ、シティバイクが仕事やレクリエーションに便利だという認識が広まった」と分析している。
シティバイクは利用を促すため、同地域に住む黒人やらラテン系の住民を対象とした広告キャンペーンを地下鉄やバスの中で展開。さらには公共住宅の住民にはメンバーシップ料金の割引を適用する、試乗イベントを開催するなどの積極的な普及活動を行った。シティバイクは同地域での成功をはずみに、同区のレッドフックやクラウンハイツ、マンハッタン区イーストハーレムなどにもサービスを拡大したいとしている。