取り締まり場所の徹底を NY州の議員「学校や教会では逮捕禁止」 

 3月30日付のNY1によると、ニューヨーク州の上院議員らがこのほど、米移民税関捜査局(ICE)が学校などの指定された場所で不法移民の逮捕や取り締まりを行うことを禁止する法案を提出したことが分かった。
 アドリアノ・エスパイラット上院議員とジョセ・セラノ上院議員は、「ICEには教会、裁判所、病院、葬儀所、結婚式場などで不法移民の逮捕や取り締まりを禁じる規則があるにもかかわらず、実際にはそれらの場所で行っている」として、米国土安全保障省と同省のジョン・ケリー長官を非難した。エスパイラット議員は、「ケリー長官は規則は既にあると主張するが、議員仲間や選挙区民から聞いたところ、実際にはその規則は機能していない。ICEが法を遵守し職務を遂行することを確実にしたい」と訴えた。セラノ議員は、「ICEは嘘をついている。われわれは教会などにいる捜査官らを写した証拠写真を所持している」と強調した。
 同法案に共同で名を連ねた提案者24人はいずれも民主党議員だが、エスパイラット議員は、「共和党員の多くも教会は冒涜されるべきではなく、神を礼拝しに教会を訪れる者に対し、取り調べや逮捕などするべきではないと感じているだろう」と述べた。
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