2日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市で今夏始まる「シティワイド・フェリーサービス」で使用されるフェリーの第1陣が同日午前、ニュージャージー州ジャージーシティの港に到着した。
同サービスで使用されるフェリーは、アラバマ州の造船所で製造された。ニューヨークまでの移動にはフロリダ半島のオキーチョビー湖を抜けて近道をする計画だったが、途中まで進んだところで水量不足から運航が困難になった。そのため、アリゲーターの生息する水路を引き返すというハプニングがあり、結局フロリダ半島を回り、大西洋岸を北上してジャージーシティまで到着するのに13日間を要したという。
フェリー運営を請け負うホーン・ブローワー社のキャメロン・クラーク副社長によると、さらなるフェリーが来週にも造船所を出発予定。ただし、今回はフロリダで足止めを食うことはないという。
クイーンズ区のロッカウェーからアストリアを結ぶ便を皮切りに、市内5区を地下鉄料金と同額でフェリーで移動できるようになる。同サービスにより、ロッカウェーなど郊外の住民もマンハッタン区など市の中心部まで通勤しやすくなり、仕事の幅が広がると期待されている。