4日付のNBCニューヨークによると、マンハッタン区の地下鉄駅で1日夜、線路に落ちた少年を男性がとっさの判断で救助し、その模様を撮影したビデオがソーシャルメディアで拡散され、話題を集めている。
コン・エジソン(コンエド)のエンジニアとして働くジョナサン・クリングさんは同日、夜勤のためオフィスに向かおうとしていたところ、同区の地下鉄L線3番街駅で少年が線路に落ちているのに気が付いた。クリングさんは線路に飛び降り少年を抱き上げ、プラットホームにいた女性に引き渡した。クリングさんもプラットホームに戻り、その女性と一緒に少年をベンチに座らせた途端、電車が駅に進入してきた。少年は意識がはっきりとしない様子で、クリングさんらの質問に答えなかった。
しばらくして駆け付けた救急隊員によって少年は近くの病院に運ばれたが、けがをしたか、なぜ線路に落ちたのかなど詳細は分かっていない。目撃者によると、少年は足元がふらつき、物に当たりながら線路に落ちたという。
身の危険を顧みず少年を救ったクリングさんは当時の状況を振り返り、「身の安全は大切だと思ったが、救助すべきか否かなどは頭に浮かばなかった。自然に体が動いた」と語った。