6日付のエーエム・ニューヨークによると、新たな自転車シェアサービスがニューヨーク市進出を目指していることが、同日までに分かった。
市では現在、駐輪の際に固定された駐輪スタンドを利用するセルフスタンド式のシティバイクが普及している。一方、GPSによって常時追跡でき対象地域であればどこでも安全に駐輪できるようロックが装着されている自転車を利用した、新たな「スタンド不要」の自転車シェアサービスが昨今、注目を浴びている。このサービスを展開するカリフォルニア州のスタートアップ企業「スピン」や中国発の「オーフォー」は、今夏にも市へ進出することを示唆しているが、これに対し、シティバイクの関係者から批判の声が上がっている。
関係者らは、「駐輪スタンド無しのサービスを導入すれば、自転車があちこちに放置され、車道や歩道を防ぎ危険」と主張し、シティバイクとパートナーシップを結ぶダウンタウン連盟のジェシカ・ラピン代表も、シティバイク以外は禁止するよう求める書簡をビル・デ・ブラシオ市長に送ったという。
シティバイクは新サービスに対抗すべく、スタテン島やブロンクス区などでのサービス拡大を計画中だと発表している。