【10日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州およびニューヨーク市内で、空き部屋短期レンタルサイト「エアビーアンドビー(Airbnb)」のホストになる高齢者が急増している。
同社の統計によれば、2016年に州内でホストになった高齢者は3100人。前年から75%増加した。高齢者は平均で年間37日間部屋を貸し出し、1人当たり平均約7100ドルの追加収入を得ているという。市内でも同様に増えており、前年比で平均60%の伸びをみせている。中でもブロンクス区は120%、クイーンズ区は199%という高い数字を示した。
ブルックリン区ベイリッジで部屋を貸しているジョン・カスチアトさん(64)とロブ・マクモナグルさん(63)は共にリタイアしており、家賃収入が生活の助けになると説明する。「この辺りの家賃は安くない。収入は住宅ローンの返済に充てている」とカスチアトさん。「高齢者は外部との接触が少なくなる。部屋を貸し出すと、いろいろな人に会えて楽しい」と話した。
さらに、高齢者ホストの知識の豊富さや面倒見の良さなども評判のようで、ゲストの78%が高齢者ホストの部屋に5つ星評価を与えている。