【10日付FOX5】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事とニュージャージー州のクリス・クリスティ知事は10日、2週間の間にペンステーションで2度発生した脱線事故と運行サービスの混乱を受けて、全米鉄道旅客公社アムトラックと連邦鉄道局(FRA)に対し連名で書簡を提出し、原因と対策について独立機関による検証を要請した。
書簡の中で両知事は、両機関が同駅のインフラ設備や点検手順について検証を行っていることは承知しているとした上で、「両州に今回の検証あるいはその対策協議への参加要請はなく、同駅の安全性については独立した第三者による検証と確認が必要」と主張した。
ペンステーションはロングアイランド鉄道(LIRR)とニュージャージートランジットの発着駅のため両州民が主な利用客で、平日は1日に43万人が同駅を利用している。このため駅の安全性については州民に対する責任があるとの見解から今回の書簡提出となった。
これに対しアムトラックは「FRAとの共同検証には鉄道安全の専門家たちも参加している。現状の分析と必要な改善点については十分独立した意見が提出されると確信している」と返答した。