45日間の休学は正当か? チャーター校障がい児扱いに疑問

 【12日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区のチャータースクールで下された障がい児に対する処分が不当だとして、議論になっている。
 ニューヨーク市から特別認可を受けている公立学校、チャータースクールの1つであるサクセスアカデミーでこのほど、教師の髪を引っ張るなどした障がいがある児童に対し45日間の停学処分が下され、これを巡り批判の声が高まっている。障がいがある児童や生徒を罰する場合は、問題となった行為が、「障がいによるものではない」と証明する事前調査をしなければならないが、同校では実施されていなかった。また、障がい児に対するケアが不十分だった可能性も指摘されている。
 処分を受けた児童の母親は、「学校は以前から息子を問題児扱いしていた。今回のことを利用して、彼を追い出そうとしているだけだ」と批判した。以前から同校をはじめとする多くのチャータースクールでは障がい児やその他のマイノリティーグループに対する支援体制が整っていないとの見方も強く、「問題児とされる子どもの受け入れに消極的だ」との声も多い。
 同校での騒動を契機に市内では、チャータースクールに対する風当たりが強くなるのではないかとの見方もある。

Indiana Public Media

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