【13日付NBCニューヨーク】投資家で大富豪のウォーレン・バフェット氏が運営する慈善基金は13日、マイノリティーの若年女性を支援するため今後7年間に9000万ドル(約98億円)の補助金を付与すると発表した。
ニューヨーク市に本拠を置く同一族が運営する「ノボ基金」は、バフェット氏と妻のスージーさん、末息子のピーターさんが2006年に設立した。マイノリティーの若年層の女性問題について1年かけて全米で聞き取り調査を実施した結果、同基金のパメラ・シフマン代表は「画一的なアプローチは効果がない」と分析。そこで補助金を「コミュニティーに根ざした団体」「米南西部地域の団体」「政策や調査関連」の3つの大枠に分け、実際の金額と使途は各団体に任せる方針を取ることに決定した。同代表はその理由を「現状を知っているのは、現場の人間」と説明する。
ブルックリン区の女性人権運動団体の創設者、ジョアン・スミスさんは「われわれが補助金の使い道に優先順位を付けられるのは画期的」と話す。
補助金の申請はこれから数週間の間に受け付け、今秋から付与を開始する予定。初年度の付与額は1300万ドル(約14億円)を考えているという。