DOTが私道を調査 NY市が買い上げの可能性も

 【17日付amニューヨーク】ニューヨーク市内5区に点在する私有道路(以下、私道)について、市交通局(DOT)に調査権限を与える法案が市議会に提出された。調査が実施されれば、結果に基づき市は私道を買い上げる判断を下す。
 市内にはブルックリン区シープスヘッドベイやクイーンズ区ロッカウェーなどの沿岸部を中心に、私道が多数存在する。これらは近年劣化が進み、所有者らは補修や整備などの費用を負担することが難しくなってきている。また下水設備を含め道路が市の所有でないことから、市当局へ支援を求めても実現は難しいのが現状だ。
 私道については現存する地図の情報が古すぎることから、市として対策を立てることはこれまで不可能だった。所有者からの訴えを受け、再度調査を行い最新の地図を作製する目的で同法案が提出された。
 同法案を提案したアラン・メイゼル議員(民主)によると、調査は来年6月末に終了予定。その後詳細な地図を作成し、これを基に市が道路を買い取る可能性を検討する。
 私道所有者の1人は私道の状態について、「大雨が降ると何インチも水がたまるし街灯も設置できない」と話した。

Looking southeast along Canda Avenue on a sunny afternoon

Jim.henderson