病気隠し、子イヌを里子に 里親が動物シェルター訴える

 【17日付ニューヨークポスト】ロングアイランド・サフォーク郡高位裁判所は17日、 病気の子イヌを高額な手数料を取って里親に渡していたとして同地にある動物シェルターを起訴した。
 原告の1人で弁護士のべセリン・ミティブさんは3月初め、ミドルアイランドにあるフレンズ・オブ・フレッディ・ペット・レスキューから、「健康な」生後8週間の混血のラブラドールを手数料470ドル(約5万1000円)で引き取った。しかしイヌは生後4週間の混血のテリアで、寄生虫に汚染され、気管支炎にかかっていることが判明。ミティブさんは「獣医代が何千ドルもかかったが、それでも完治していない」と憤り、「われわれの動物愛護精神を金儲けに悪用した」と批判した。
 ミティブさんを含む原告4人は、同シェルターが病気であることを隠してイヌを里子に出したため、他のイヌにも被害が及ぶ恐れがあったこと、子イヌの治療費がかさんだこと、手数料が高額であったことなどから損害賠償を求めている。
 同シェルターは、ニューヨーク州検事局が調査を実施した際に違反行為が見つかったため、昨年から閉鎖されている。劣悪な状態で飼育しているとして、ミティブさんは同シェルターの廃止も併せて求めている。
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