【17日付NBCニューヨーク】NYPDは17日、自称「国連職員」のクイーンズ区在住の男をマンハッタン区で起きた連続銀行強盗の容疑者として逮捕、2件の銀行強盗および2件の同未遂罪で起訴した。
国連本部向かいにあるオフィスで逮捕されたアブダーリ・シャイブ被告(53)は同日、3番街と40丁目にあるHSBC支店に強盗に入った疑いが持たれている他、2月27日にサンタンダー銀行のマディソン街支店、3月13日にバンク・オブ・アメリカの3番街支店、さらに27日にはサンタンダー銀行の3番街支店を襲った実行犯の可能性が高い。同被告は国連の取材も行うナイジェリア系の報道機関に勤める記者だったが、NYPDは、休憩時間を使って銀行強盗を繰り返していたとみている。これらの強盗事件全てにおいて、防犯カメラには白い手袋をはめた犯人が携帯電話で話しながら銀行の窓口担当者に金を要求する脅迫状を渡す姿が映っていた。
同被告は国連本部の広報担当職員と名乗っていたが、国連は18日、「シャイブ被告を国連に採用した記録はなく、国連職員と記されているオンラインプロフィールに記載されている情報は偽りである」と発表した。