ブロンクスの海岸にクジラ現る 救助活動もむなしく安楽死

 【23日付CBSニューヨーク】ブロンクス区オーチャードビーチの海岸に22日午後、体長約10フィート(約3メートル)のクジラが打ち上げられた。救助活動の末、クジラは安楽死させられた。
 目撃者の1人、ルーシー・ダルトンさんによると、水際に行ってみるとクジラが泳いでおり、最初はイルカかと思ったが、大きさからクジラだと気付いたという。集まった人々は、沖で泳ぐクジラを見ていたが、しばらくして異変に気付いた。「浅瀬で円を描くようにしていた。何かを食べているのかと思っていたら水際まで泳いできて、最終的には岸に打ち上げられた」とダルトンさん。
 通報を受けたNYPDの湾岸警備・救急救助隊が現場に急行。別の目撃者で、救助の様子をビデオに収めインスタグラムに投稿したセルジオ・オクエンドさんは、「救急救助隊はクジラを岸から引きずって海に戻そうとしていたが、うまくいかなかった」と残念がる。
 ダルトンさんは、「私の知る限り、誰1人としてセルフィーを撮ろうとはしなかった。かわいそうなクジラを助けたい一心で警察に連絡していた」と、人々が一生懸命クジラの命を救おうと努力していたのが印象的だったと語った。

NYPDはツイッターで救助活動の 様子を伝えた(Photo: @NYPDnews)

NYPDはツイッターで救助活動の
様子を伝えた(Photo: @NYPDnews)