RELATED POST
【24日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市ではここ5年、ホームレスの子どもの数が増加を続け、貧困問題の1つとして深刻化している。
市の独立予算委員会が2015年に行った調査によれば、市内の公立学校に通う全児童・生徒のうち約3万3000人がホームレスだった。これは前年比15%の増加で、年々貧困に陥っている子どもが増えていることが分かる。ホームレスの子どもは特定の地域に集中する傾向にあり、そのうち40%がブロンクス区内の学校に通っている。
子どもの貧困対策として、市は昨年から1000万ドル(約11億円)の予算を割き、支援に当たるスクール・ソーシャル・ワーカーなどを採用している他、シェルター暮らしの子どもたちのためにスクールバスでの送迎制度を導入している。しかし子どもの貧困解消を目指す支援団体などからは1000万ドルでは足りないとの声も出ている。また、家賃高騰や賃貸助成金プログラムなどが終了した影響もあり、市は十分な対策を講じることができていないのではとの懸念も広がっている。
市教育局は「保健サービスや放課後のプログラムを充実させ、子どもの貧困問題と向き合っていく」としている。
RECOMMENDED
-
世界最強パスポートはどの国? 日本2位、アメリカは9位に
-
今年はNYで4つの美術館がリニューアルオープン!ニューヨーク・タイムズの「訪れるべき場所」にも
-
ロス山火事、安否不明「多数」
-
老舗廃業、かつては売り場面積最大の店も
-
「2025年に訪れるべき52の場所」ニューヨーク・タイムズが富山県を選出 隈研吾のガラス美術館にも注目
-
NY、NJ州境で大規模山火事 マンハッタンの「3分の1相当」が延焼か
-
津山恵子のニューヨーク・リポートVol.47 中居氏の謝罪、アメリカではあり得ない ジャニーズ問題を繰り返し人権蹂躙
-
異色ユーチューバー、ラオスでの児童買春を投稿、卑劣さが物議…海外での犯罪も罪成立
-
日本国旅券(パスポート)の国内集中作成開始に伴う留意事項 在NY日本国総領事館
-
NYで5つの「メイシーズ」が閉店 対象店舗は? ミニマーケットの出店も計画中か