ペンステのインフラ整備計画発表 工事中はさらなる遅れも

 【26日付amニューヨーク】全米鉄道旅客公社(アムトラック)は25日、 マンハッタン区34丁目にあるペンステーションのインフラを整備する計画を発表した。
 同駅は地下鉄やロングアイランド鉄道、ニュージャージートランジット(NJT)が乗り入れるハブ駅だが、老朽化が進み、故障や遅延が相次いでいる。同日朝もアムトラックの電車が同駅を出た所で立ち往生し遅れが生じた。また、夜のラッシュアワー時にはイースト川底を通るトンネルのワイヤーの不具合により遅延や運休が生じた。14日と19日にもNJTの電車が故障し遅れた。利用者らは、「管理不能な状態だ」「毎月の高額な定期代と、サービスの質が見合っていない」「遅延は日常茶飯事。無駄になった時間を返してほしい」と批判する。ニューヨーク、ニュージャージー州もアムトラック側に整備と対策を求めていた。
 アムトラックはこれらの批判や要望に応え、線路や設備の修理に踏み切ることを決断。同社の広報担当キンバリー・ウッズ氏は、「工事によりペンステーションは若返る」と話しているが、工事期間中は21あるトラックのうち4つが閉鎖される予定で、さらなる遅延や運休の可能性もあるとしている。

Harrison Leong

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