【4月27日付NPR】ニューヨーク州議会は、運転中の携帯電話使用を探知するハイテク技術を警察が導入できるよう検討している。
運転手が運転中に通話やテキストをすることは州法などでは違法だが、実際に取り締まりを徹底するのは難しい。2011年に19歳の息子エバンさんを亡くしたウェストチェスター郡在住のベン・リーバーマンさんは、「事故を起こしても、通話記録を調べるには裁判所の令状が必要なため時間がかかる」と説明する。反対車線からはみ出した車がエバンさんの乗っていた車と正面衝突し、エバンさんはシートベルトをしていたにもかかわらず全身打撲で1カ月後に亡くなった。車線をはみ出した車の運転手はテキスト中だった。
リーバーマンさんは活動団体を設立し、ハイテク企業のセレブライト社と共同でこのほど最新技術「テキスタライザー」を開発。運転手の携帯電話を同端末につなぐと、事故の前に運転手がどのようなアプリケーションを起動し、使用していたかが分かる。同社のエンジニア、リー・パパサナショウさんは最近、同技術を州都オールバニで披露し、州での導入を求めた。
リーバーマンさんは、「この技術で1人でも多くの命が救われれば」と話す。