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【1日付ニューヨークタイムズ】 ニューヨーク市は長年、雨のたびに下水が未処理のまま河川に流出するという問題を抱えている。市環境保全局(DEP)はこのほど、河川に直結する下水管に塩素を流し殺菌する方法を採用すると発表。一方、環境擁護派の市民の間で不安が広がっている。
市の下水処理システムには限界があり、雨水が大量になると、処理しきれない下水が年間200億ガロン(約757億リットル)も河川へ直接流れ込んでいる。DEPはこれまで貯留槽を設置したり、雨水を地下に吸収させるために樹を植えたりするなどの措置を講じてきたが効果はあまりみられなかった。
DEPが発表した案は、クイーンズ区のアレー川とフラッシング川、ブロンクス区のハドソン川に下水が流れ込む手前に専用施設を建設し、塩素で殺菌した水をそのまま川へ流すというもの。反対派は、居住区と密接した環境下では通常選ばれない手段であると懸念を表明、地元の環境団体などは「市の水質を適切に保護できていないのは連邦水質浄化法違反だ」として、連邦環境保護庁を相手取り訴訟も辞さない構えだ。
これに対しDEPの担当者は、「現在のところ、塩素消毒法以外に適切と認められる処理方法はない」と話している。
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