ネットフリックスドラマは自殺を助長? 生徒への影響を憂慮し教育局が緊急警告

 【3日付DNAインフォ】青少年の間で大きな反響を呼び話題となっているネットフリックスのドラマ「13の理由(13 Reasons Why)」について、ニューヨーク市教育局(DOE)はこのほど、番組から何らかの影響を受ける生徒が出ることを憂慮し、支援の手引きを記した書簡を各学校に送付した。
 同番組は同名小説を基に、いじめ、性的暴行、薬物乱用、うつ病や10代の自殺問題が生々しく描かれている。青少年教育の専門家らは、「自殺を美化するような表現がある」と指摘。感化される生徒が出てくることを危惧している。
 同書簡は、カウンセリングプロジェクトと青少年育成安全部の両責任者が共同で作成したもので、全米学校心理学協会や10代の自殺防止プログラム「ジェッド基金」といった支援団体の連絡先も記されている。また、DOEは自殺防止プログラムを提供する準備があることも明記、各家庭へ通達する場合に備えて手紙のひな型も含まれている。
 10代の自殺問題は全米で深刻化しており、米疾病予防管理センター(CDC)の最新の調査によれば、10歳から14歳の自殺者数が2014年初めて交通事故死者数を上回ったという。

Netflixより

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