転出者数が転入者を上回る 人口増加のブルックリン区で

 【5日付クレインズニューヨーク】非営利調査機関エンパイア・センター・フォー・ニューヨーク・ステート・ポリシーがこのほど発表した調査報告書によれば、ニューヨーク市で人口が増加する中、ブルックリン区では区外に転出する人の数が転入者の数を上回っていることが明らかになった。
 同区の人口は過去7年間に12万4444人増加(5%増)し、ニューヨーク州内の郡の中で最も増加が顕著だが、同時期に転入者数より3万2000人多い17万人が転出していた。非営利公共政策機関ブルッキングス研究所の上級研究員ウィリアム・H・フレイさんは、同区に住む住宅所有者が郊外により魅力を感じるようになって引っ越したり、1980年~2005年ごろに生まれた同区在住の大卒ミレニアル世代が、市外で条件の良い就職先を見つけて転出したりすることが転出者増加の要因だと話す。
 転出者が増加する一方で、人口が増加している理由として、同区には若い夫婦が多いため出産による人口増加、また外国からの移民が多いことが考えられる。過去7年間に同区で暮らし始めた移民の数は13万6787人で、クイーンズ区に次ぎ市で2番目に多かった。

Kris Arnold

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