【5日付DNAインフォ】ニューヨーク市の公立学校で、昨年から爆発的に流行している「ハンドスピナー」を使用禁止にする動きが広まっている。
ハンドスピナーは中心部を持ち指で弾いて回転させる玩具。当初は筋無力症の治療やストレス解消のために開発されたものだが、その中毒性の高さに懸念の声も多い。
ブルックリン区キャロルガーデンズにある公立(PS)第442校は、「授業中に使用する生徒が後を絶たず、注意散漫になっており、校舎内にハンドスピナーが散乱していることもある。安全性にも関わってくるため学校への持ち込みを禁止する」と発表した。クイーンズ区アストリアのPS第122および196校も同様の禁止令を出し、市教育局も「何を持ち込み禁止にするかの判断は各学校に委ねる」としている。
ただし、注意欠陥障害の治療などセラピー目的の場合は引き続き学校内への持ち込みと使用が許可される。専門家は「ハンドスピナーを必要とする子どもたちへの配慮には感謝している」とする一方、「これほどまでに子どもたちが熱狂するのは、彼らが普段、満足に遊べていない証拠」と推測、「もっと体を動かすことが必要だ」と訴えた。